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「トップメッセージ」について語る 〜Ballista代表として、伝えたい想いとは〜

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話し手:代表取締役社長 中川 貴登

── 今回は、Ballista中川代表の「トップメッセージ」に込められた想いを深掘りしながら、Ballistaを立ち上げた理由や大事にしていること、共に働きたい仲間の姿などについてお伺いしたいと思います。
最初に、トップメッセージの冒頭部分に込めた思いをお聞かせください。

日本が再び、希望に満ちた陽出ずる国になるために
かつて、日本は『ジャパン アズ ナンバーワン』と世界から評され、挑戦心と弛まぬ努力で世界をリードしてきました。
しかし、現在の日本はどうでしょうか。
多くの人々が、未来への明るい希望を持てなくなり、挑戦心や向上心を失いかけているように感じます。

我々は、誰しも大いなる可能性を持っています。
その可能性を発揮し、挑戦をし続ける日本へと変えていきたい。
個人がプロフェッショナルとしての矜持を取り戻すこと。そして挑戦し続けることによって、この国の新たなターニングポイントを作ることができる。
私たちBallistaは、その社会を実現するための基盤として、プロフェッショナルギルドを作ります。

〜 中略 〜

“個の可能性“を最大化し、それらを組み合わせることで日本社会を変えていく。
プロフェッショナルの力を組み合わせたギルドを通じて、「個人の力」を「チーム力」へと変換させていく。それが、私たちBallistaが提唱する“プロフェッショナルギルド”であると。
日本がもう一度、挑戦心と明るい希望に満ちた国へと生まれ変わるために。
プロフェッショナルとして挑戦し、仲間と共に、社会課題の解決に取り組んでいきます。

この中で私が特に重要視している言葉があります。それは「希望」です。

歴史家でありジャーナリストのルトガー・ブレグマンは「希望は変化の可能性であることを忘れてはならない」と語っています。最も勢いがあった時代と比べ、現代の日本人の多くは「未来への明るい希望を持てなくなり、挑戦心や向上心を失いかけている」と感じます。それをどう解決していくのかが、Ballistaのビジョンに大きく関係します。

「個の可能性を最大化し、組み合わせることによって日本社会を変えていく」。これがまさにプロフェッショナルギルドの在り方そのものだと考えており、私たちは人々のポテンシャルを最大限に引き出しインキュベーションさせていくことで、「挑戦心と明るい希望に満ちた国」を実現していきたいと考えています。Ballistaは多くの人々に「希望」を与えられるインキュベーション組織であり続けたいですね。

また「変化にチャレンジしていく」という点も、私たちは非常に重要視しています。

社会人になり、目の前の業務に追われ、自分のやりたかったことを見失ってしまったり、実現する余裕がなくなってしまっている人は少なくないと思います。何かを良くしたい、こういう成果を出したいという思いを見失ってしまうと、周りにも自分自身にも期待が持てなくなってしまう。

それを見失わないためにはどうすればいいのか。

私たちは、さまざまなキャリアを持つ人たちがBallistaというプロフェッショナルギルドを通じて、ロールモデルとなるプロフェッショナルに出会えたり仲間と一緒に働いたりといった経験を積んでいただくことで、変化つまり人生の大きなターニングポイントを作り出していきたいと考えています。

「失われた30年」という言葉をよく耳にしますよね。日本人の所得が上がらないなど暗い経済状況の中で、希望を見いだせない若者も少なくないでしょう。日本で長く続くこの暗い時代を変えていきたいという思いが私の根底にあります。Ballistaを活用することによって、こうした閉塞的な状況を変えるターニングポイントにつながるのではと考えています。

人の可能性を広げるのは「経験」

── 「個の可能性」は経験によって広がるとお伺いしましたが、中川さんがこうした考えに至った原体験は何でしょうか。

実は初めてコンサルティングファームの世界に入った頃は「お前にアサインするプロジェクトがない」と言われるほどポンコツでして。実際にアウトプットも作れなかったですし、プロジェクトに関わっても周りが何を話しているのか全然分からなくて怒られてばかりでした。

しかし当時の役員や周りの皆さんが、私に対して諦めずにフィードバックをしてくださったり、打席に立つ機会を与えてくださって。私自身もへこたれずに打席に立ち続け経験を積んだことでできることの幅が広がり、組織改革などの大きなプロジェクトを任せていただき、次第に大きなチャンスをいただけるようになりました。

それ以外にも自衛隊時代や1社目のスタートアップ、これまでのキャリアでさまざまな経験を積んできたことで、自分の市場価値や与えられるチャンス、できることの幅が大きく変わるんだということを、身をもって痛感しました。だからこそ、人の可能性は経験によって無限大に広がっていくのではないかというのが私の考えです。

逆説的に考えれば、何も経験したことがない人には一生打席が回ってこないということです。だからこそ私は、チャンスを逃さずどんどん経験を増やし、人の可能性を広げていきたいと思っています。

── 経験を積む中で、より個の可能性を広げるためには何が大切だとお考えですか。

成功体験を積み上げていくことです。
目の前にチャンスがある。その状況下で、何かを変えたいと思っている人にはどんどんチャレンジしていってもらう。そうでない人も、チャンスを与えれば変われると思っています。

これは私の持論ですが、本来的に「やりたいことがない人」というのはいないと思っています。さまざまな制約や自身の能力から「どうせ私にはできない」と思いこんでいる人が多いのではないかと。

そうした少し後ろ向きな人たちにもさまざまなチャンスを与えることによって、彼らがやりたかったことへ一歩踏み出すきっかけを生み出せたらと思っています。例えば、コミュニティに参加させたり、任せる仕事や切り口を変えることで、変化の可能性が少しでも広がるのではないかと思っています。

人材のインキュベーション組織たるBallista

── 続いて以下の部分についてお伺いします。中川さんは、会社と個人の関係性や「働く」ということに関して、どうお考えですか。

誰しもがプロフェッショナルになれる時代。思考停止を脱却し、意思と矜持を持つ“個“であれ
現在は、個人が活躍することで社会や組織、事業へインパクトを与えることができる時代です。
企業名やブランドではなく、本質的な価値が評価され重視される時代です。

“個の可能性”は特別なものではなく、全ての人に必ず存在しています。
私たちBallistaは、“個“の可能性を信じ、”個”を覚醒させ、その可能性を育むことにより、唯一無二のプロフェッショナル集団を構築します。

「働くこと」に対する概念は、ここ数年で大きく変化しました。

これまでは「会社の実現したいこと」のために働き、年を追うごとに役職が上がり、定年まで勤め上げるという働き方がスタンダードだったと思います。これはどちらかといえば会社のやるべきことを実現してきた社会ともいえます。

しかし今は、社会問題や個人のやりたいことに対して取り組み、その「個人の実現したいこと」に人が共感し集まってくる時代になってきていると感じています。これは働く環境や法整備、会社が個人に対してより寛容になっているといった時代背景もあると思いますが、今まさに個人のやりたいことを実現できる時代に差し掛かっていると言えるのではないでしょうか。

こうした中でBallistaは、個人のやりたいことをどう実現できるのかを考えていきたいです。

私は、個人の力を高め、周囲を変えていくことで日本が良くなっていく、つまり、自分のキャリアに責任を持つことが大事だと考えています。日本の国民全員がプロフェッショナルになれる可能性がある。消費や投資、仲間づくりなど、自分のやりたいことに対して全力を注いでいくことが、結果としてこの国自体が良くなっていくというのが私の考えです。

Ballistaでは「サラリーマンか独立か」といったゼロイチの考えではなく、グラデーションを持たせることで個人が自由に働ける時代を作っていきたいと考えています。

夢を発信し続けることの重要性

── トップメッセージの内容を体現し続けてきた中川さんですが、体現する上でこれまで大切にしてきたことはありますか。

自分の夢を発信し続けることです。

大学を卒業した後、私は「社会を変えるベンチャー企業を作りたい」「こういう事業を興し、仲間たちと一緒にこんなものを作っていくんだ」という、20歳の頃に自身のノートに綴った夢をずっと周りに言い続け、それを信じて行動し続けてきました。でも、当時はその言葉を信じてくれるひとは誰もいなくて。

しかし今、Ballistaという会社を立ち上げ、その夢一つ一つを実現していっています。またいろんな人たちが共感し集まってきて、マーケティングや新規事業、組織改革など自分がやりたいと思っていた多様なキャリアが開けたり、仕事を任せていただけるようになった。

名作「かもめのジョナサン」に「It’s me」という言葉が登場しますが、まさに夢を信じて行動することが実現への近道だと思っています。だからこそ、夢を持つこと、そしてそれを発信し続けることがとても大事だと。

実際に私も、一人では何もできません。しかし自分のやりたいことを発信し続けることで、現在は22人ものメンバーが集ってくれています(※2023年7月時点)。こうしていろんな人たちが集まることで、一つ一つの夢を叶えることができるのだと思っています。

これはクライアントも同様で、大企業のCxOの方などが我々の事業に対して共感し、仕事の受注につながることもあります。誰かの実現したいことに対して人は引き寄せられると思いますし、個人のやりたいことが実現できるような組織を作ったり、個人の能力を高めていくことで、やりたいことは何でも実現できると思っています。そういったことができる組織を作っていきたいですね。

── 最後に、中川さんが一緒に働きたいと思う人物像を教えてください。

以下3つの要素を持っている方です。
・夢を持っている方
・やり切ることができる方
・ラストマンシップを持つ方

夢を持っている方や社会課題に対して貢献したい方など、自分自身が変わっていきたいという思いを持っている人たちを集めたいですね。そういった人たちが、我々の仕事に参画いただくことで可能性を開花させていくことができたらいいなと思っています。

一方で、我々はプロフェッショナルであり続けることが重要なので、意思や 強い思いがないと、逆に立っていられないかもしれません。最後に「あなたに任せてよかった」と言ってもらえるような、最高のアウトプットを出し続けられる人。Ballistaのメンバーには、ぜひそんな人になってほしいと思っています。