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日本社会をドライブする伴走型マッチングサービス。 フリーランス・副業人材の可能性を広げ事業を成功へ導く、プロフェッショナルギルド「Yoake」の道筋

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(写真左:中島 亮、右:清田 翔吾)

フリーランスの課題解決と成長の後押しで日本を変える

── はじめに、Ballistaが展開するプロフェッショナルギルド「Yoake」の概要と現在の状況について教えてください。

清田 翔吾(以下、清田): 「Yoake」はフリーランスや副業人材向けのサービスです。IT系や戦略系、財務系などさまざまな業界や職種で活躍するコンサルタント/プロフェッショナル人材が集まっており、クライアント様とのマッチングだけでなく、登録者が自身の能力を最大限発揮できるように、独立支援やキャリア構築など、多角的にサポートを行っています。
「Yoake」は2023年4月に本格的にサービスを開始しました。ご登録いただいている方は、戦略ファームや総合コンサルファームBIG4、日系のコンサルティングファーム出身のフリーランスの方が中心となっています。
コンサルタント向けサービスの規模拡大とともに、より利便性をたかめるために、今年1月には「Yoake」のサービスサイトの運用を開始しました。また、サービスを届ける幅を拡げるために、コンサルタントだけでなく、新たにエンジニア/デザイナーのフリーランス・副業人材の専門エージェント「Yoake for Tech」をリリースしました。
(関連リリース)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000115713.html

さらに今後は、構想段階にあったサービスの実装を進めていきたいと考えています。具体的には、フリーランスの方のスキルや案件情報の可視化、独立を目指す方に向けた有用情報の提示、弊社が持っているアセットの中で共有できるものを登録者の皆さんに公開するなど、プロジェクトに活用できるサービス機能を整備していきます。

中島 亮(以下、中島):「Yoake」を立ち上げてから半年が経ち、ようやくサービスとしての体裁が整ってきました。全体の構想における進捗は2割程度ではありますが、2023年10月ごろまで300名だった登録者数は、12月時点で500名以上の水準まで拡大しています。クライアント様からもさまざまな案件のお話をいただいており、事業としては順調に推移している状況です。

── 「Yoake」が誕生したきっかけを教えていただけますか。

清田:コンサル市場におけるフリーランスの課題を解決することが、日本国内の事業のドライブにつながるという中川代表のアイデアからスタートしています。
現在のコンサル市場においてフリーランスが活躍しようとすると、さまざまな壁にぶつかります。膨大なマージンが発生したり、独立してからキャリアアップをする機会がなかったりといった課題のほか、やりたい事業はあるけれど仲間集めに苦労する、手元のキャッシュを稼ぐことで手一杯になってしまうなど、悩みには枚挙にいとまがありません。こうしたフリーランスの課題を打ち破るサービスを作りたいというのが根本にあります。
また企業規模を問わず日本国内のさまざまな事業をドライブしていくためには、こうした企業に属さない人も含めたプロフェッショナル人材が流動的に活躍できる状況を業界に浸透させていく必要があると感じています。その両者を叶える事業として、プロフェッショナルギルド「Yoake」がスタートしました。

── お二人は中川代表に声をかけられてBallistaに入社したと伺いました。「Yoake」の立ち上げに関わろうと思ったのはどうしてですか。

清田:「日本を変える、事業を作る」という中川代表の熱意に打たれ、話を聞いた次の日には当時勤めていた会社へ転職の意向を伝えていました。私自身これまで自衛隊を経験するなど、国家の安全保障に携わってきたので、日本を変える事業に非常に興味を持っていたのが大きかったです。

中島:働き方が大きく変容する中で、社会全体の価値を最大化する、そのために個人の能力を最大限に発揮できる環境を作りたいという思いはずっとありました。会社の枠組みに囚われて、なかなか能力を発揮できずにいる方や、自身の能力に課題を感じている方が、私たちのプロジェクトを通して活躍、成長できる、そんな事業を展開したいという強い思いが、「Yoake」に関わろうと思ったきっかけでした。

メンバーとクライアントそれぞれに寄り添いながらプロジェクト推進を支援

── 「Yoake」ならではの強みを教えてください。

清田:フリーランスや副業人材の場合、貢献度に見合った報酬のお支払いや、スキルやノウハウの共有、案件にジョインする時の充実したサポートなどが魅力に感じていただけている点です。また弊社のオフィスは、仲間作りができるコミュニティの場の提供もしているので、フリーランス特有の悩みである孤独感も解決できます。
また、「Yoake」には多種多様なプロフェッショナル人材の方々が登録してくださっているので、クライアント様への多角的なご支援が可能です。これはまだ検討段階なのですが、登録者のスキルや人柄を可視化し、案件参加前に提示するサービスも具備していく予定なので、こちらも「Yoake」ならではの強みになっていくと思います。

中島:私たちコアメンバーがプロジェクトをデリバリーするプロフェッショナルであることも、このサービスの価値のひとつであると自負しています。
私たちはクライアント様とプロフェッショナル人材をお繋ぎするだけではなく、両者に伴走するマネジメントの役割も担っています。プロジェクトを進めていく中で問題が生じた場合は円滑に進めるためのご支援を行うなど、両者の悩みをコアメンバーが共感しながら一緒にプロジェクトを進めていく点は、単純なマッチングプラットホームとは少し様相が異なります。
またプロジェクトを実行する上で、必要であればナレッジをご提供させていただいている点も「Yoake」ならではのポイントです。
これまでご相談いただいたクライアント様の中には、プロジェクトに参画していたメンバーが途中で抜けてしまった経験を持つ企業様や、ハードワークになりがちなことに頭を抱え、弊社にご相談いただいた方もいらっしゃいました。「Yoake」をご利用いただいたことで課題が解決し、プロジェクト完遂まで至った事例があるのは、まさに伴走型だからこそ成し得ることです。

── 「Yoake」が動き始めた中で、当初は想定していなかった動きが生まれたエピソードなどはありますか。

中島:一般的なマッチングサービスだと、プロジェクトにアサインされた人材は、そこでサービス提供会社との関係が一区切りすると思います。一方で、「Yoake」に登録いただいている方の中には、アサイン後に「今こういう案件があるのでマッチする人材を紹介してほしい」など、弊社の企業活動やBallistaとしての施策に興味を持ち、活動を共にしてくださる方が多いです。単発の案件やマッチングという一時的なつながりにとどまらないメンバーが増えることは想定していなかったですし、嬉しいことですね。

清田:プロフェッショナル人材の皆さんと私たちとで相互にビジネスの関係性が成り立つのはすごくいいことですよね。こういった事例は意外に多くて、ビジネスの中にまた新たなビジネスが生まれるのも、一般的なマッチングサービスにはない「Yoake」の強みです。

効率化を図りながらも、人を大事にするスタンスはそのままに。

── 「Yoake」の現状の課題は何でしょうか。

中島:これまでは人力で試行錯誤しながらやってきた部分が大きいので、スキルの可視化など、ある程度効率化できるところはAIを取り入れるなどして仕組みを作っていかなければと考えています。
一方で、登録者の皆様に関しては、丁寧に面談等をさせていただきながら機械的ではなく登録者に寄り添うスタンスは、これまでと変わらず続けていきたいです。立ち上げから清田を中心に稼働してきましたが、事業が拡大するにつれ現状の人数では限界を感じていますので、人員拡大も計画しているところです。

清田:「Yoake」を立ち上げた当初、私自身コンサルティング業や人材紹介業は未経験だったので、何もわからない状態でした。立ち上げから2ヶ月くらいはキャッチアップなどに苦労しましたが、中川代表はじめ、さまざまなメンバーからのサポートがあったからこそ乗り越えられたと実感しています。
また、事業が進んでいく中で達成感を得られたことや、人との関係性を構築していくことで、より多くの情報を得られるようになったことも後押しになりました。

「Yoake」を日本のスタンダードに。サービス拡充でさらなる飛躍を

── 今後「Yoake」をどのように改善し、パワーアップをさせていきたいか、展望を教えてください。

清田:「Yoake」という働き方を、もっと社会へ浸透させていきたいですね。そのためにもまずは既存のサービスを維持しつつ、スキルの可視化と、ノウハウやナレッジのスムーズな共有を可能にすることで、登録者の皆様やクライアント様にとってより利便性の高い機能の拡充を目指します。

中島:これまでは私たちと親和性が高いコンサルタントの方を中心にマッチングを行ってきました。今年1月にリリースした「Yoake for Tech」ではエンジニアやクリエイターまでをカバーしていますが、サービス領域の拡大も計画しています。
プロフェッショナル人材の人数も数千、数万とどんどん増やしていきたいですね。そして、クライアント様とより一層関係性を広げ、深めていき、どんな課題にも対応できるような力をつけていきたいです。
「Yoake」は知と人材の最大規模のプラットフォームを目指すとともに、それを軸とした事業創出の場を提供したいと考えています。先ほど清田からご説明したコミュニティ運営についても、クライアントとプロフェッショナルが集まりインキュベーションを推進する場に昇華させたいと考えています。

── 今後、「Yoake」に登録するプロフェッショナル人材にどう活躍してほしいですか。

清田:「Yoake」に登録されている方の多くは、何かに挑戦したいとか独立したいという気持ちをお持ちだと思うので、弊社もその思いに応えられる機会を提供していきたいですし、仲間集めやスキルのトランスファーとして「Yoake」を存分に活用してもらえたらうれしいです。

中島:組織に従属していると、専門性を持っているのに自分の希望とかけ離れた業務を任されたり、能力を適材適所に発揮できなかったりする場合も少なくないと思います。そういった方こそ、「Yoake」というプラットフォームを使って、ぜひご自身の能力を最大限に活かしていただければと思います。