「上流工程だけじゃない」。事業成長を牽引するITコンサルタントの現在地と未来
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- コラム
ITの現場から見える“変化の本質”と、Ballistaで磨ける力
前回の対談では、ITコンサルタントの現場におけるやりがいや、Ballistaならではの成長環境について話を伺った。
(前回の対談記事はこちらから)
今回は、IT領域をコンサルの立場から牽引する紺野にフォーカスし、エンジニア出身の視点からITコンサルの仕事と環境について語ってもらう。
紺野はエンジニアとして生命保険領域のシステム開発を経験し、その後ITコンサルへ転じた。
現在は保険業界の知見とITの実装力を生かし、提案のストーリー設計、プロジェクト推進、生成AIの導入検討まで幅広く担っている。
ITコンサルの現状と課題
── エンジニアからITコンサルへ。転機は何でしたか。
生命保険のシステム開発をしていたご縁で、保険×ITのプロジェクトを手がける会社に声をかけられたのがきっかけです。ITコンサルの中身はあまりイメージできていなかったのですが、興味はありましたし、周りからも紺野は向いていると言われて。入ってみたら、想像と違う部分も多かったですね。
── どのようなところにIT業界の変化を感じますか。
流行りは常に新しいものに入れ替わっていきます。
RPAやCRM、SAPが一巡したあと、現在は生成AIが一気に主役に。情報収集や叩き台づくりはAIが対応できます。だからこそ考えるだけの人は必要でなくなる。一方で、顧客の文脈を踏まえて“動くものに落とす”、つまりプロジェクトを推進し、実装まで支える役割の価値はむしろ高まっています。
「コンサル=PowerPointでの資料作りだけ」はITコンサルの領域では誤解が多く、実際は8割がプロジェクトの実務支援にあたります。
── クライアントの課題はどう変わっていますか。
「AIをどう導入するか」から「導入したAIをどう使いこなすか」へと、相談内容は変わってきています。
さらに、古くて複雑になった基幹システムをどう入れ替えるか。たとえばクラウド環境へ移すといったテーマも引き続き多いです。
提案活動の支援から生成AIの活用まで
── 最近の案件を教えてください。
大手のシステム会社と一緒に、保険会社向けの提案活動を1年ほど支援しました。クライアントから寄せられる「こんな課題を解決したい」という依頼に対し、提案のストーリーを組み立て、資料のベースを作る役割を担ったんです。今、大手のシステム会社ではこうした提案資料をまとめられ、ITとビジネスの両方を理解できる人材が不足しているので、とても重宝されています。
もう一つは、生成AIを活用してシステム開発を効率化するための戦略づくりです。さらに、社内に散らばっている知識を整理し、AIに学習させて活用できるようにするプロジェクトも進めています。どんな知識をどう整理して、どの業務から成果を出すのか。その設計が重要なポイントになっています。
話を聞いてから3日という短期間で提案のストーリーをまとめるなど、仕事の速さはクライアントから高く評価されています。
驚きを生むBallistaのスピード
── Ballistaの働き方の特徴を教えてください。
意思決定と着手の速さが特徴です。Ballistaは手持ちゼロで会議に臨まない文化が徹底されていて、最初の案を持ち込み、対話で磨き込むのが当たり前になっています。これはプロフェッショナルとしての強みだと感じます。
またインセンティブ設計が明確で、成果が適切にスピーディに還元されるのも特徴です。
主体的に動く姿勢とスピード感、その成果がすぐに評価に反映される仕組み。この循環があることで、若手でも大きなプロジェクトを任され、早い成長につながっています。