「個の力で世界を変える」創業最終期、代表・中川が今改めて語る、Ballistaの目指す社会とは

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2024.11.08
  • コラム



※こちらのコラムは、ウォールストリートジャーナルの英文記事を日本語に翻訳したものです。
↓原文はこちら

(Paid Program: Empowering Individuals to Change the World)

防衛大学校卒業後、起業家へ転身した中川貴登が率いる株式会社Ballistaは、個人と企業の可能性を最大化し、社会に希望をもたらす新世代のプロフェッショナルファームだ。斬新なアプローチで日本社会の変革に挑む中川氏のビジョンと情熱に迫る。

「この国を守り、豊かにしたい」。その思いを胸に、防衛大学校を卒業した私は、ビジネスの世界へ飛び込み、コンサルティング業界での経験を経て、2022年8月にBallistaを創業しました。日本の若者が将来に希望を持てない現状に強い危機感を抱き、個人が自らの可能性を最大限に発揮できる環境を創造する必要性を感じたからです。
その実現に向け、「個人と企業の挑戦に寄り添い世界を変える」というミッションを掲げ、さまざまな事業を展開しています。プロフェッショナルが自由に活躍できる”自律型分散組織(DAO)”の運営を目指すプラットフォーム「Yoake」。音楽業界で活躍する夢を抱く人材の才能を最大限に引き出すライバー事務所「Infique」の運営事業や、自衛隊出身者のネクストキャリアをサポートする「Catapult」など、個人の可能性を最大化する事業。そして、中核事業である新世代のコンサルティングです。
私たちの実践するコンサルティングは、既成概念を超え、クライアントと共にリスクを取ってでも挑戦する姿勢を大切にしています。成果報酬型のプロジェクトに、価値ベースで取り組み、時にはクライアントの事業を引き継ぐこともあります。この姿勢こそが、私たちが目指す「真の伴走」です。
Ballistaの最大の強みは、多様なバックグラウンドを持つメンバーの存在です。大手のコンサルティングファーム出身者だけでなく、スタートアップの役員経験者や自衛隊出身者など、さまざまな経歴を持つプロフェッショナルが集まっており、この多様性が革新的なソリューションを生み出す源泉となっています。

組織の構造に関しては、従来の中央集権的な構造から脱却し、個人が自由に力を最大限発揮し、その成果に見合った報酬を得られる仕組みの構築を目指しています。ブロックチェーンやWeb3などの新しいテクノロジーも活用しながら、個人に寄り添ったプラットフォームを開発しているのはそのためです。
Ballistaの経営では「搾取しない」ことを重視し、金銭的報酬と非金銭的報酬の両立を図っています。社内ではメンバーの成長に伴い報酬が上がる評価制度を導入し、働きやすい環境づくりにも注力。各自が最高のパフォーマンスを発揮できる場を提供しています。
さらに、メンバーがやりたい事業がある場合には、Ballistaの事業として立ち上げることも、副業として社外で取り組むことも可能です。私たちはプロフェッショナルファームでありながら、自ら事業を立ち上げ、運営も行う「当事者」としての経験を積むことを重視しています。これこそが、クライアントに対して、より実践的なアドバイスを提供する原動力になると確信しているからです。
事業化においては、単なる利益追求ではなく、社会課題の解決に真正面から取り組む姿勢を大切にしています。地方創生にも積極的にアプローチしており、例えば、北海道エアポート株式会社様との業務提携を通じて、地方の観光産業支援や新規事業創出に力を注いでいます。
「社会課題を解決したい」という夢と情熱を持ち、自分の後ろには誰もいないという「ラストマンシップ」を持って仕事に取り組める人にとって、Ballistaは最高の環境であると自負しています。

私はかつて、スタートアップでワーキングプア状態を経験しました。その後、大手コンサルファームに転職し、実績を積み重ねた結果、自身の市場価値を大きく高めることができました。この原体験から「誰もが可能性を秘めており、適切な環境と機会さえあれば人は大きく成長できる」という確信を持っています。
「誰しも大いなる可能性を持っている」。これは私たちの強い信念です。自分の可能性にまだ気づいていない人も多いかもしれません。

個人の可能性を最大化するために、適切な環境と機会を提供していくこと、また、夢を一度諦めてしまった人たちにも、再び挑戦する機会を提供していくことが私たちの使命だと考えています。
Ballistaという社名には、「変革の矢」という意味を込めています。年齢や性別、立場に関係なく、「誰しもが変革の担い手になれる力を持っている」という思いを表しています。

そして、Ballistaが成し遂げたい変革の一つは、コンサルタントの仕事に対する固定観念や因習を打ち破ることです。「コンサルはこうあるべきだ」といった限界枠を自ら設けるのではなく、常に新たな可能性を追求し続けることが重要だと考えています。

個人がプロフェッショナルとしての真のあり方を取り戻し、たゆまぬ努力と挑戦を続けることこそが、社会に新たなターニングポイントをもたらすと確信しています。Ballistaは、個人や企業の挑戦に全力で伴走し、共に世界を変えていきます。

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