事業開発
古川 勇気
2024年7月にBallista入社。8月からスタートした公務・保安業界出身者のネクストキャリアをサポートする事業「Catapult(カタパルト)」を担当。防衛大学校卒業後、入社試験時の適性検査を販売する企業で営業職などを経験。人材獲得や入社後のミスマッチに課題のある会社の内定率向上や離職率低下に貢献した。
「自分のように苦労する人を減らす」
過去の苦労がBallistaでは財産に
自衛隊出身者のネクストキャリアを輝かせる事業を立ち上げ
入社と同時に新規事業の立ち上げに 1か月後に事業開始
Ballistaに入社した経緯を教えてください。
中川代表は防衛大学校の2学年上の先輩で、共同生活する寮では隣の部屋でした。卒業してからも定期的に連絡を取りあい、食事に誘っていただいた際には仕事の近況や悩みを話していました。私はBallistaに入社する前は、副業で自衛官のネクストキャリアをサポートする事業を進めていたのですが、中川代表にその話をしたところ、「うちの会社でやってみる?」と声をかけてもらいました。その経緯があり、Ballista入社後は自衛隊出身者のネクストキャリア支援事業「Catapult」を担当しています。
入社してすぐに新規事業を任されたのですか?
私が実現させたい事業のリードを任せてもらいながら、中川代表をはじめとするボードメンバーからサポートを受けています。驚いているのはBallistaのスピード感です。私が中川代表に副業に関する話をしてから1か月半後の7月頭に入社となり、8月1日から「Catapult」がスタートしました。Ballistaには、企業としての勢いや幅広い事業を展開できる可能性を感じています。まずは、ネクストキャリア形成に悩む自衛隊出身者をサポートする仕組みを確立し、その後は、消防士や警察官など他の公務・保安業界出身者向けに広げていければと考えています。
「苦労した経験」と「恩返しの想い」の2つを形にした「Catapult」
なぜ、自衛隊出身者のネクストキャリアに関心を持ったのですか?
大きく2つの理由があります。1つ目は私の実体験です。私は就職活動が上手くいかずにアルバイトをしていた時期がありました。一般的な大学生はインターンシップや企業説明会に参加して、どんな職種や企業があるのかを知っていきます。ところが、防衛大学校には、そうした機会がありません。その結果、私は卒業後、自分探しをするところから始めなければなりませんでした。そこで、防衛大や自衛隊出身者のキャリアをサポートするサービスがあれば、自分と同じような経験をした方の役に立てると考えました。もう1つの理由は、防衛大学校への感謝の気持ちです。厳しい環境で学んでいましたが、学生生活では衣食住を整えてもらい、給料も支給されました。そこで得られた経験や仲間は今も財産になっています。防衛大学校や自衛隊出身者でキャリア形成に悩んでいる皆さんに、私の経験を生かせる場を提供できれば、恩返しにもなると思っています。
自衛隊出身者のキャリア形成には特有の難しさがありますか?
自らの熱意や強みを上手く活かしきれないという難しさがあると思います。というのは、自衛官は国防という大きな使命のもと日々働いています。その環境がゆえ、自らがしたいことを自らで考える習慣にはあまり慣れてなく、私自身、防衛大学校を卒業した後、個人としてのしたいことが分からず、自分探しの期間が長くなってしまった過去があります。そのような実体験から、自衛隊出身者は熱意や強みがあっても、それを活かしきれない難しい環境に置かれていることが多いのではないかと考えています。
メンバーのサポートで前進 抽象的なイメージに具体性を
自衛隊出身者のキャリア形成をサポートする「Catapult」は、どのような事業内容になりますか?
新たなキャリアの形成を希望している自衛隊出身者と自衛隊出身者を採用したい企業とを結び付けるサービスになります。特長は、3つあります。
1つ目が、希望者のキャリアパートナーとなる役割です。自衛隊出身者はなかなか民間企業に属する相談相手が身近にいません。Catapult は、防衛大学校出身の中川代表や私のように、自衛隊出身者の長所や特殊な事情を理解している人がサポートできるところが最大の強みです。
2つ目の特長は、充実したトレーニングプログラム。Ballistaにはコンサルティングに長けた人材が豊富なので、就職先で生きるビジネスマインドやスキルの研修を進めていきます。
3つ目が、コミュニティづくりです。ネクストキャリアの形成に成功した自衛隊出身者やCatapultでキャリア形成をしようとしている自衛隊出身者を集めたイベントを開催し、心強い仲間の繋がりを増やしていきます。自衛隊出身者同士で情報交換を行い、Catapultのユーザーがキャリア形成後を具体的にイメージできる貴重な場になると考えています。
入社1か月で新規事業を任され、苦労はありましたか?
自衛隊出身者のネクストキャリアをサポートしたい気持ちはずっと持っていたものの、思い描く内容に抽象的な部分がありました。社内外で多くの人たちと関わる事業として進めていくには、ロジックや道筋を明確にする必要があると痛感しました。自分1人では解決が難しい時は、中川代表をはじめコンサルティングの知識が豊富なメンバーからアドバイスをいただき、抽象的な内容を具体に落とし込んでいきました。自衛隊出身者がネクストキャリア形成を成功させる上での課題や自衛隊出身者を採用する際の企業側の懸念点などを整理し、8月の事業開始から逆算してタスクを可視化していきました。難しさを感じながらも前進できていることに充実感がありました。
バラエティ豊かなメンバー 挑戦したい人が輝ける環境
組織としてのBallistaは、どんなところに強みがあると感じていますか?
メンバーのキャラクターやスキルがバラエティに富んでいるところが強みであり、おもしろさです。個々の特徴を生かして個人の挑戦を応援する企業なので、コンサルティングにとどまらず、様々な新規事業が生まれています。私が実現したいと考えていた自衛隊出身者のネクストキャリア支援事業もBallistaが会社として全面的に応援し、コンサルティングのプロであるメンバーが事業立ち上げまで後押ししてくれました。向上心や情熱にあふれているメンバーばかりなので、仕事への意欲や活力も沸いてきます。何か挑戦したいことがある人には、これ以上ない環境だと思っています。